朝ドラ「半分、青い」で原画が登場した「海の天辺」

海の天辺 全4巻(1988~1990) くらもちふさこ


「海の天辺」=うみのてっぺん、と読みます。

多分、誰にでも、思春期に読んだ恋愛バイブルのような本や漫画があるのではないかと思いますが、わたしには、それが「海の天辺」で、現在放送中のNHK朝ドラ「半分、青い」の作中に原画が登場した時は、たいへんテンションが上がりました。

「半分、青い」でくらもちふさこ先生のまんがが登場した頃も、「海の天辺」のことを思い出して甘酸っぱい気持ちになっていた(!)のですが、まさか原画まで登場するとは!

ここはひとつ、ブログにもおススメ記事を書いておきたいと思った次第です。

特にわたしがおススメせずとも十分な人気作ではあるのですが、その点は目をつぶっていただければ!エヘ!

中学生と先生の恋愛というあり得ない設定だが!

中年になった今現在、冷静に考えて、中学生と先生の恋愛は、現実的ではないと分かります。

生徒の方はともかくとして、先生の方は「ないね。」で決まりでしょうな。

年齢差はともかくとしても、その関係性で恋愛が芽生えるのはないと思ふ。

しかーし、10代であった当時、わたしは、胸を熱くして一心にこのまんがを読みふけっておりました。

それは多分に「10代ならではの現実を知らない妄想癖」に拠るものではありましたが、本作にはそれだけで片付けられない魅力がたくさんあったことも、また確かです。

絵が少女マンガぽくない

「半分、青い」のキャンペーンか、くらもちふさこ先生の代表作でもある「いつもポケットにショパン」の1~2巻が無料配信になっていた時期があって、読んでみたところ、絵がかなり違うことに驚きました。

わたしは「海の天辺」以外にくらもち先生を読んだことがなくて、知らなかったのですが、「いつもポケットにショパン」の絵は少女マンガの王道でした。でも、「海の天辺」では、全然少女マンガぽくないです。

どのように「少女マンガぽくない」かというと、何よりもまず、目がきらきらしていないところ。

主人公が大きな目をきらきらさせて・・というのがなくて、どちらかというと無機質な絵です。

それから、(細かいことは知識がなくて分からないのですが)、コマ割りの仕方もかなり違ったのではないかと思います。

その、言ってしまえば「ぶっきらぼう」な絵は、それまで「キャンディ・キャンディ」みたいなマンガを読み慣れていたわたしには、かなり衝撃でした。

映画に例えれば、「あなたに降る夢」とか「めぐり逢えたら」みたいなハリウッド大作ばかり観てたところに、「バッファロー’66」とか「ジョゼと虎と魚たち」みたいなミニシアター系を初めて観た時のカルチャーショック、のような感じでしょうか。
(この4作は全部おススメです!)

でも、逆に、無機質な絵だからこそ、主人公が(外見だけは)どこか大人っぽくて、中学生×先生という組み合わせの衝撃度を和らげていたようにも思います。

LGBTの切なさを知ったこと

「海の天辺」の主役の名前は、「シーナ」です。といっても、名字が「椎名」で、それが呼び名にもなっているのでした。

だから、先生に名字で呼ばれても、ちょっと名前ぽく呼ばれてる感があるのがステキで、すごく憧れましたわー。なんで自分はこんなにダサい名字なのか?と(笑)。

さて、他に、このマンガで印象的だったことに、LGBTを初めて本で読んだこと、という点がありました。

作中の一人が同性に片想いしているのです。それが判明するシーンまで、登場人物1人1人について熱心に読み込んでいただけに、その事実は衝撃的で、と同時にそのキャラクターの切なさがはっきりと伝わってきたことを今でも鮮明に覚えています。

少女マンガにLGBTトピックを出すこと自体、当時はなかなかないことだったのではないでしょうか。少なくとも、わたしが読んでいた系統では、「海の天辺」が最初で最後だったように思います。

先生がとにかくカッコよかった

先生と生徒の恋愛は、少女マンガの王道ですよねー。わたしが好きな作品では、「海の天辺」の他に、いくえみ陵先生の「I LOVE HER」もあります。

でも、「海の天辺」で特徴的なのは、先生の気持ちがあまり描かれずに、ミステリアス(と言ってしまうとちょっと安っぽいけれども)なところで、それがまたステキなんです!

前にも書いたように、絵はそっけないのに、それでも紙面にあふれ出ているこのカッコよさは何!!というくらい。

マンガに必ずしも「好みの絵」は必要ではない、ということを学んだのも、この作品でした。

その作家さんの、絵やストーリー・構成・コマ割り・言葉遣い・セリフ回し、全てが作品の重要な要素で、それらがうつくしく調和していれば何の問題もないのですなー。

それから、全4巻できちんと収まっていることもステキポイントです。

キャラクターも全員きちんと個性をもって描かれていて、「こういう人いそう・・」と思わせられるところもさすがなのです。

くらもちふさこ先生とは天才なんだな!と思いました。

まとまりのない文章になってしまいましたが、大好きなマンガについて書けて、とってもスッキリです!

「半分、青い」は漫画家編が終わってしまいましたが、これからも見まーす。

今回は、自己満足で書いた記事になってしまいました・・。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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