【映画レビュー】Re:LIFE リライフ

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[作品データ]
原題   The Rewrite
製作年  2014
製作国  アメリカ
配給   キノフィルムズ
上映時間 107分
映倫区分 G
[スタッフ]
監督 マーク・ローレンス
脚本 マーク・ローレンス
製作 マーティン・シェイファー
リズ・グロッツァー
製作総指揮
デビッド・コプラン
[キャスト]
ヒュー・グラント
マリサ・トメイ
ベラ・ヒースコート
J・K・シモンズ
クリス・エリオット
アリソン・ジャネイ
[解説]
「ラブ・アクチュアリー」「ノッティングヒルの恋人」など、ラブコメディ作品で広く知られるヒュー・グランドが、挫折しながらも人生をやり直そうと奮闘する脚本家を演じた主演作。
アカデミー脚本賞に輝き、ハリウッドのトップ脚本家となったキース。
しかし、15年もの間ヒット作に恵まれず、妻にも逃げられるどん底の生活を送っていた。
そんな彼が仕方なく引き受けたのが、田舎町の大学でのシナリオコースの講師だった。
当初は好き勝手な振る舞いで学科長からも再三忠告を受けるキースだったが、生徒たちの映画への真剣な思いに触れる中で、彼自身の何かが変わり始めていく。
「セッション」で鬼教師役を演じたJ・K・シモンズが、本作ではハートフルな学科長役を好演。
「レスラー」のマリサ・トメイらが脇を固める。
ヒュー・グラント主演作品は本作で4度目となる「ラブソングができるまで」のマーク・ローレンスが監督。

ヒュー・グラントの映画を観ることは少ないですが、見るたびに、ハリウッド広しといえども、彼はなかなか稀少な人だ、と思います。
自身にこびりついたセルフイメージから何回も華麗に脱皮して、今でも第一線で活躍中のグラントさん。
彼の凄いところは、その固定イメージを刷新するたびに、次はそれがハマり役と思わせるところではないでしょうか。
「Re:LIFE リライフ」は、グラントが新境地を開拓したと言われている、「アバウト・ア・ボーイ」(2002)系列の作品となっています。
※ちなみに私が観たことのあるグラント主演作は、本作と「アバウト・ア・ボーイ」のみです・・。
15年前にアカデミー脚本賞を受賞して一躍名が売れたものの、その後は鳴かず飛ばずで、ついに電気の供給まで切られてしまう落ちぶれた脚本家、が今回のグラントの役どころです。
にっちもさっちもいかなくなった彼は、エージェントが紹介してくれた、「片田舎の大学講師(シナリオ教室担当)」の職をしぶしぶ引き受けます。
その「片田舎」は、ビンガムトンというところで、とにかく雨が多い憂鬱な気候。
最初は、投げやりに好き放題で周りから非難ごうごうなグラントさんですが、担当したクラスの生徒と触れ合ううちに、少しずつ、教師の楽しさに目覚めていきます。
・・という、いわば王道なストーリーではありますが、そこはさすがヒュー・グラントで、一筋縄ではいきません。
すごく熱心なわけではないのに、ちょうどいい距離感で、決して相手を否定しないかぎりでの助言をしてくれる、でもやっぱり腰が据わってなくて、チャンスがあれば今にもニューヨークへ逃げ戻って行きそうな無責任さが常にちらつき、それなのに憎めない、というあの雰囲気は、彼ならでは。
いい加減なように見えて、実は、脚本家という自分の仕事や、映画に対して深い愛情を持っているところもポイント高しです。
グラントが外見を基準にして(女性;美人、男性;カッコよくない)選んだ生徒たちも、それぞれ個性的ですが、いちばん共感したのはおバカなアンドレア。
おバカに見えても、実際におバカでも、本人がそれでヨシと思っているわけじゃない、というところが好きです。
他にも、奔放に見えて実は深刻なファザコンの女子とか、スター・ウォーズおたく過ぎていじめられてしまう子とか、すぐには解決しそうにない問題を抱えた生徒たちも描きつつ、個々の問題には深入りしないところも好印象。
さらっと描いているからって真剣に考えてないわけじゃないんだよ、という無言の説得力も感じます。
それは多分、マリサ・トメイの役柄のおかげのように思われます。
彼女が演じるのは、努めてポジティブな言葉を連発する、明るくて洞察力のあるシングルマザー。
そのポジティブさに根拠がない、とグラントが文句をつけた時、
「意味なくバカみたいにポジティブにしてるわけじゃない」と逆ギレするシーンがあります。
具体的に何を言うわけでもないけれど、やっぱり彼女は彼女なりに苦労をしていて、それでも頑張っていて、努めて明るく振る舞っているだけなんだなあ、ということが分かってじーんとしたシーンでした。
さらっとしていても、何となく寄り添ってくれているような、分別のあるあたたかさを感じる作品で、それが、ヒュー・グラントの憂いのある優しげな雰囲気ととてもマッチしていました。
そして、何と言っても、いつになってもかわいいマリサ・トメイにも胸キュンですの。
年齢を重ねてもかわいいというのは、若くてかわいいよりもさらに貴重で素晴らしいことですね!
さらに重要なのは、ただかわいいだけではない、というところですなー
現実感や生活感のあるかわいさというのか、あたたかさというのか、とにかく、彼女の本作への貢献度はかなり高いです。
あまりにも落ち込んでいる時にはむっとするかもしれませんが、少し元気のない時に見ると明るい気持ちになれる作品だと思います。
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