【映画レビュー】恋は雨上がりのように

恋は雨上がりのように

監督:永井聡

出演:小松菜奈、大泉洋、清野菜名、磯村勇斗、葉山奨之
   松本穂香、山本舞香、濱田マリ、戸次重幸、吉田羊


観に行く前から「これは絶対好きな映画だ!」と直感できる時がありますが、まさにこの作品はそれでした。

とにかくキャスティングが素晴らしいと思います。

最近いちばん好きな小松菜奈ちゃんと、さわやか・・ではないけどスケベ(死語?)な感じもない大泉さん。年の差恋愛を描くこのストーリーにぴったりではないですか!

夏にぴったりな、さわやか映画の感想です。

オープニング、小松菜奈ちゃんが、制服で(ここ重要)校庭のスタートラインに構え、ピストルの合図と共に走り出すシーンから爽快感が満載で、わくわくさせてくれるのですが、その走っている途中でつまずいてしまうところから、物語は始まります。

そうなのです。菜奈ちゃんは、アキレス腱断裂のため、活躍していた陸上をあきらめてしまっていたのでした。

治療のために通う病院の近くのファミレスで、止まない雨を前に、それががまるで自分の気持ちのようでひどく落ち込んでいた時に、あたたかい言葉をかけてくれた大泉さん(ファミレス店長)に胸キュン。そのお店でバイトを始めます。

面白いのが、菜奈ちゃんが大泉さんに思い切って恋心を告白するところ。

必死の思いで、「わたし、店長のことが好きです」と言っても、店長は「よかったー!てっきり嫌われてると思ってたから」と安心して終わり。

28歳差ですから、それが普通の反応ですねー。

現実として、28歳差はないわ、と思うものの、それを楽しませてくれるのがマンガや映画のいいところだと思います。

とにかく、小松菜奈ちゃんがかわいいです。

将来有望な陸上選手という役の通り、走る姿もとってもキレイで見とれてしまう・・

不機嫌な顔や無表情がよく似合うので、笑ったときのギャップも抜群なのです。

一方で、大泉さんは、ともすると「年上男性」という単語から連想してしまういやらしさのようなものがゼロで、役にピッタリ。
安心して、その優しさと包容力だけを期待することができます。
(実際は、それではなかなか「恋愛」にはならないと思うけれど・・)

菜奈ちゃんの高校生らしい数々の行動(風邪をひいている人の家にお見舞い以外の目的でおしかけたり、運転中に大声で注意をひいたり)も、そこらへんなJKならむっとしてしまうかもしれないところが、菜奈ちゃんと大泉さんだと微笑ましい。

そう、この作品は、キャスティングが完璧に成功しているところがとても素晴らしいのです!

それから、「雨」や「晴れ間」、そして「晴れ」の景色が、それぞれとても効果的に使われているところ。

悲しい時や迷っている時の雨、晴れ間が射した時の救われるような気持ちや、真っ青に晴れた空の悲しいくらいの爽快さ(とちょっぴり不安な感じ)、全てが物語とリンクしているのですが、大泉さんのおかげで、雨もダークな敵じゃないところが、またよいです。

雨が降ると、菜奈ちゃんは大泉さんのところに行って、心にも傘をさしかけてもらうような感じでしょうか。

そして雨が止むと、その後に広がる画面いっぱいの晴天は、より突き抜けて青くうつくしく、幸福感をもって眺めることができます。

大泉さんも、菜奈ちゃんとのやり取りや、菜奈ちゃんが自分を好きになってくれたことで、それまでよりも人生に対して前向きになれるようになるのですが、それはすごく分かる!

そこまで若い子じゃなくても、誰かが自分のことを全力で認めてくれるのはすごく勇気づけられることだと思う。

他には、売れっ子作家になった大泉さんのお友だちエピソードもよかったです。

そういう友だちは、コンプレックスの対象という面がアピールされることが多いですが、本作では、友情の方が強調して描かれているのがうれしい。

その役を演じているのが、大泉さんの仲間の戸次さんというところもグーでございます。

映画は終わっていますが、これからも、菜奈ちゃん演じるあきらは店長(大泉さん)に憧れながら成長していくんだろうなあと思うと、胸がじーんとするのでした。

そう思えるラストもよかった。わたしにとっては満点の作品でございました。

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