【映画レビュー】IT イット ”それ”が見えたら、終わり。

IT イット ”それ”が見えたら、終わり。

“It” (2017)

監督;アンディ・ムスキエティ

出演;ジェイデン・リーベラー、ビル・スカルスガルド、フィン・ウルフハード、ジャック・ディラン・グレイザー、ソフィア・リリス


以前には、「呪怨」を映画館に観に行くぐらい勇敢な時期もあったのですが、年をとるにつれて心臓も弱くなってきた(ような気がする)ため、すごくすごく観たかったのですが、それより怯えが勝って、結局、劇場公開をスルーしてしまった本作。

Netflixで配信開始されてからも数週間もじもじした挙句、やっと見ることができました。

そもそも、「イット」とか「それ」とかいう響きそのものが怖い。でも‥

「それ」という単語に、そこはかとない恐怖を感じるのはわたしだけでしょうか。

固有名詞が思いつかない、得体の知れないものを指す時に使うのが「それ」という代名詞だ、という定義のもとに立つと、その単語自体が不気味に思えてくるのです。

この作品の原題が「It」であるということは、英語でもそういうニュアンスがあるのかもしれません。

とはいえ、作中の「It=それ」は、つかみどころがない、得体の知れないモノ、というわけでもなく、わりと直接攻撃をして来ます。

何というのでしょう‥。顔がニヤーっとかグニャあ~っとかあり得ない角度に変形したりするようなホラー感ではなく、口がカパッと開いて怪物の牙がグワーッと出てくる系のやつです。

王道アメリカ風?

思っていたよりも直接的表現が多くて(例えば、腕をイットに食いちぎられた男の子の全体像が映ったりとか。流れる血だけではなく。)、それが逆に恐怖感を削いでくれるのが、不思議でした。

直接的表現があっても、そのグロさは(レートの都合上か)あくまで一般向けに抑えられているので、その方向の耐えられない気持ち悪さもないです。

意外と見やすい作品だった!というのが第一印象でした。

子どもたちが勇敢すぎる。

「It」は、子どもにしか見えず、しかも相手がいちばん恐怖するものにかたちを変えて襲ってくるという設定です(最終段階はピエロになって、前述通り口がガぱッ!となる感じ)。

子どもたちは、それぞれ、自分たちの恐れているものから攻撃される、という心底恐ろしい体験をしながらも、イットを倒さないと自分たちが殺される、ということを分かっていて、時に仲間割れをしながらも、最終的には団結して立ち向かっていきます。

この年齢なら親を頼るのでは、という発想が出ますが、各々が、そうはできない理由を持っているのでした。

イットと対決する過程を通して、子どもたちが親の呪縛からも解放されていくようすを描いているところが、本作品を、ただのホラーではなく、深いテーマのある青春ものとしても成立させている点でもあります。

他にも、ほのかな初恋とか、友情の絆とかでじーんとするシーンもたくさんあるので、ホラー好きの人以外にもおすすめできる感じ。

それにしても、この子たちは勇敢すぎます。特に、凄まじい血まみれ髪の毛攻撃に遭ったのに、ものともせず、ペニーワイズ(イット)に首根っこを掴まれながらも「あんたなんか怖くない!」と言い放つ女の子。

この年齢でその勇気があれば、将来は安泰だよ!

最終決戦ではなんと、子どもたちが寄ってたかってペニーワイズを痛めつけるので、ちゃんと勝てるのかびくびくしながらも、思わずペニーワイズが気の毒になってしまうくらいでした(笑)

後編について

聞くところによると、後編の大人編は、今作とは比べ物にならないくらい恐いのだそうです。

もうジュブナイルじゃないし、そんなに恐いなら観たくないけど、ジェシカ・チャスティンもジェームズ・マカヴォイも好きだから、ちょっと気になる‥。

特に、ジェシカ・チャスティンが、今回の女の子と同じくらいカッコよくペニーワイズをやっつけてくれるシーンがあったらスカッとしそう!

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